2017/03/23 00:55

《大浦太ゴボウ》

大浦ごぼうは歴史のある伝統野菜で「縁起モノ!」

平安時代の平将門の乱を鎮めるために、藤原秀郷が戦勝祈願のために成田山新勝寺を訪れた際に「大浦ごぼう」食して、見事鎮圧したことが伝えられています。これ以来、大浦ごぼうは「勝ちごぼう」と呼ばれる縁起物になっています。

根長六十センチほどの太い短根ゴボウ。(耕土が深いと一メートル程度まで長くなる)太く成長した姿はグロテスクだが、繊維質が少なく肉質は実に柔らかい。京料理など高級料理に使われ、煮物に最適。

食べると誰でも納得する、日本一おいしいゴボウ。三十センチほどの長さに切り、醤油・味醂・砂糖・出汁で甘めに味付けし、とろ火でじっくり煮込む。芯部の空洞に肉など詰めるとより美味。若い葉は葉牛蒡にも向いている。

ゴボウの品種は主に滝野川系と大浦系に大別されます。

滝野川:細長いゴボウの代表品種。
大浦:太くて短く中心部に空洞ができる。柔らかく風味が良い。
白茎型品種:主に葉と茎を食べる。茎が赤くなく緑色でやわらかい品種、根も食べられる。越前白茎が有名。

ごぼうを食用としているのは日本のほか台湾や韓国など一部だけだそう!

独特の歯ごたえはイヌリンとセルロースによるもので野菜の中ではそれらの含量はトップクラスと言え、腸内の掃除や便通をよくすると言われます。薬草として中国から渡来し、種子は牛蒡子(ごぼうし)、悪実(あくじつ)と呼ばれ、発汗利尿、消炎、排膿薬として浮腫、化膿、咽頭痛、虫や蛇毒などに用いたり、抗菌、血糖降下、しゃ下作用などで風邪の解熱、鎭咳、扁桃腺炎などに煎じたり、炒って粉末にして飲んだりします。根は食欲増進、胆汁分泌促進、発汗利尿に良いとされ、煎じて飲まれています。

¥120/100g