2017/03/23 00:57

◆コシヒカリのルーツ、歴史ある有名品種
 朝日米は、現役のお米の中では非常に古い品種で、明治時代に京都で生まれた「京都旭」を岡山農業試験場が純系淘汰を行い、大正時代に「朝日米」として確立したものだそう。
 現在流通しているお米の中では唯一、人工交配をしていない在来品種でもあります。
また、コシヒカリ、ササニシキのルーツとも言われ、そのおいしさは「東の亀の尾、西の朝日」という言葉もあるほど、多くの人々に認められてきました。

◆しっかりしたコシと深い味わいが持ち味
 朝日米は、コシヒカリのようなもちもちとした食感ではなく、ふっくらとした適度な粘りとしっかりしたコシがあり、深い味と甘みを持っています。炊きたてのおいしさはもちろん、冷めても味が落ちないために、とくにお寿司には抜群の相性で、全国の寿司職人が好んで使っていたのだそう。
 また、他の種類のお米に比べて約1ヶ月も収穫が遅いという晩稲種であるのも、朝日米の特徴。
 特に寒い地方のお米は9月末ごろから新米が出回り始めますが、朝日米の新米が出回るのは11月頃。たっぷりと太陽の光を浴びてゆっくりじっくり育ったぶんだけ、味わいが深くなっているのかもしれません。